高齢者コミュニケーション支援機器開発研究会
(健康,情報通信分野)
共催:JSTイノベーションプラザ東海
趣旨と目標
高齢者の介護はもっぱら施設・訪問介護者、家族の人に頼っているのが現状である。特に認知症高齢者とのコミュニケーションは脳の活性化のために有効だが、介護者、家族の負担が大きく、理解されない高齢者の不安、不満も強く互いに大きなストレスとなっている。
時、場所、人の見当識が薄れ、繰り返し会話が多く、不安のなかにある高齢者に表示、音、映像の情報を提供し、安心・平安を持ってもらうため、優れたデザインによる表示(絵文字等)を始めICレコーダー、デジタルカメラ、携帯電話を使用した事例が報告されているが、価格、操作性、わかり易い表現等など高齢者の生活環境にあったものは少なく、実験段階にあるといえる。
その一方で、認知症介護研究研修センター方式による一人一人に会ったパーソナルケアの取りくみも進んでいる。
認知症の程度、住宅状況、高齢者の個性にあった高齢者に合わせ、家族の声の便りも取り込み可能な毎日の「声かけ・見守り」映像をSTB(VOD中継器)によってテレビモニターに提供するシステム(高齢者一人一人にたいしインターネットテレビ番組の配信するシステム)を情報機器企業、介護者、介護機関の協力により試作し、実際の独居家庭、介護施設フィールドでのコミュニケーション効果を介護者、施設管理者による評価を行う。
これと同時並行的に公募型プロジェクト研究に提案して、実用的な高齢者コミュニケーション支援機器の開発を目指す。
責任者
久保 泰男 (財団法人名古屋産業科学研究所 上席研究員)
メンバー
野村 忠生 (日本福祉大学事業顧問)
西村 松芳 ((株)NTTドコモ 東海支社 ビジネスシステム開発部)
加納 鋭雄 ((株)NTT西日本-東海)
伊藤 富雄 (富士通)
堀場 雅生 (堀場(株)社長)
川上 里美 (NPO福祉サポートセンターさわやか愛知)
中沢 明子 (せんねん村施設長)
鈴木 正志 (グループホーム砂川)
その他 行政機関,大学,企業関係者
担当コーディネータ
伊奈 麻美 (JSTイノベーションプラザ東海 コーディネートスタッフ)