産業科学フォーラム2011
開催日時:平成23年9月20日 13時〜17時
開催場所:名古屋大学VBL棟3階 VBL棟ベンチャーホール
テーマ :
東日本大震災を教訓とした自然エネルギー開発のロードマップ
趣旨
3月11日に発生した東日本大震災は,巨大地震,巨大津波,福島原発損壊へと連鎖する未曾有の大災害をもたらした.福島原発の損壊は,周辺地域の生活環境を一変させたばかりでなく,エネルギー受給の全国的な不安定化をもたらし,今後のエネルギー問題を大きな論点として浮かび上がらせることとなった.原子力発電は,安全性や廃棄物処理の問題が懸念されており,運転再開や新規建設のハードルは高いと思われる.これに代わり得るエネルギーとして,太陽光,風力,バイオマス,地熱などの自然エネルギー,および廃棄物の焼却熱による発電などのリサイクルエネルギーの早期実用化に期待が高まっている.本フォーラムでは,自然エネルギー分野に造詣が深い名古屋産業科学研究所の上席研究員を講師として,自然エネルギー開発の現状と実用化へのロードマップについて,工学的な視点から解説と討論を行う。
総合司会:三矢保永 上席研究員
架谷昌信 名古屋産業科学研究所専務理事の挨拶の後、名古屋産業科学研究所上席研究員4名の講演がありました。
司会:長野靖尚 上席研究員
講演題目・講師
I. 「洋上風力発電の開発状況」
林 農 上席研究員(鳥取大学名誉教授)
II. 「最近の太陽光発電とカーボン系太陽電池」
梅野正義 上席研究員(名古屋工業大学名誉教授)
III. 「木質バイオマスのエネルギー利用」
森 滋勝 上席研究員(名古屋大学名誉教授)
司会: 林 農 上席研究員
IV. 「原子力発電はなぜ好まれたか」
長野靖尚 上席研究員(名古屋工業大学名誉教授)
総合司会の三矢上席研究員 日本の自然にフィットした風車の開発について
熱く講演された
林上席研究員
カーボン系太陽電池の将来についての夢のある 休憩時の風景
話題を提供された梅野上席研究員
後半の講演会風景 日本の自然を守る上でも、間伐材
の利用を図るべきと力説されれた
森上席研究員
原子力発電についての広範な話題を提供された 総合討論
長野上席研究員
台風の影響もあり当初より減りましたが、
60名が参加され非常に盛況な講演会となりました。