1.緒言
筆者は、平成18年3月三重大学を退職したが、引き続いて工学研究科にリポソームバイオ工学研究室の開設を許可され、今日に至っている。それだけでなく、退職直前にバイオベンチャー・株式会社リポソーム工学研究所を立ち上げ、受託研究開発等で収入を図っている。退職一年後に名産研研究部が立ち上げられ、開設時に上席研究員にしていただいた。
平成20年度、独立行政法人科学技術振興機構が公募した地域イノベーション創出総合支援事業「地域ニーズ即応型」に、名産研を調整役機関として応募し、採択された。それが故に本巻頭論文の担当を依頼されたが、本稿では筆者のあらゆる研究費申請の主人公を担っている「リポソーム」を軸に、退職後開発した新規技術を紹介したい。
2.リポソーム
3.組換えプロテオリポソーム作製技術
4.超音波処理プロテオリポソーム作製技術
5.糖含有脂質薄膜を用いた巨大リポソーム作製技術
6.ボルテックス処理のみによるリポソーム作製技術
7.おわりに
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