上席研究員リスト
田坂 修二(タサカ シュウジ)
情報・通信

経歴・プロフィール
1971 | 名古屋工業大学工学部電気工学科卒業 |
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1973 | 東京大学大学院工学系研究科電子工学専門課程修士課程修了 |
1976 | 同博士課程修了.工学博士 |
1976 | 名古屋工業大学助手(工学部情報工学科) |
1976 | 同講師 |
1978 | 同助教授 |
1984 | カリフォルニア大学ロサンゼルス校客員研究員(文部省長期在外研究員)(10ヶ月) |
1992 | 名古屋工業大学教授(工学部電気情報工学科) |
2003 | 同大学院工学研究科教授(ながれ領域) |
2006 | 名古屋工業大学大学院ながれ領域長(2年間) |
2008 | 名古屋工業大学副学長(兼任)(2年間) |
2012 | 名古屋工業大学定年退職,名誉教授 |
2012 | 名古屋工業大学総合工学プロジェクト研究所・プロジェクト教授(1年間) |
2013 | 名古屋産業科学研究所・所員 |
学位 | 工学博士 |
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教育 | 情報ネットワーク,ネットワーク性能評価,情報理論,計算機基礎 |
学会 |
電子情報通信学会フェロー,情報処理学会終身会員,IEEE Life Member, ACM Member |
研究 |
マルチメディア情報ネットワークの研究を行っている.特に,QoE (Quality of Experience: ユーザ体感品質)の数理モデリングや,状況適応型QoE制御方式が中心課題である.QoEは,情報通信サービスのユーザが感じる主観的な品質であり,サービス提供の最終目標と言える.そのため,近年,学会のみならず産業界においてもQoEの向上・最適化手法の確立が望まれている. QoEは, ネットワークのQoS (Quality of Service: サービス品質)という技術的要因のみならず,ユーザ属性や使用環境など他の多くの要因の影響を受ける.このため,QoEの評価尺度は本質的に多次元になる.QoE定量評価(推定・予測)においては,これら多くの影響要因による状況依存性と多次元性とをいかにモデル化するかが鍵となる.これは,従来の工学的手法に人文・社会科学的手法を融合した新たなるアプローチの必要性を意味する. 加えて,高度情報ネットワーク社会は,利便性のみならず,懸念すべき副作用(ネット依存,歩きスマホなど)も生じている.QoEを単なるユーザ満足度ではなく,情報通信がもたらす正負両面の多次元評価尺度と捉えねばならない.どのような要因(特に非技術的)がQoEにいかなる影響を及ぼすかを定量的に評価できる手法が必要となる.この手法として,ベイズ的アプローチが有効であると考え,QoEベイズ統計モデリングなどの方法論の確立を目指している. |
関連技術 | マルチメディア通信プロトコル,無線LAN |
講演/話題リスト | QoE: ユーザが感じるインターネット品質、情報ネットワークの基礎 |
活動実績 メッセージ など 特記事項 |
学会では,電子情報通信学会・コミュニケーションクオリティ研究専門委員会委員長,同学会・和文論文誌B編集委員長,情報処理学会第74回全国大会プログラム委員長,画像電子学会・庶務理事などを務める.また,日本技術者教育認定機構(JABEE)発足時より,電子情報通信学会からプログラム認定審査に参加し同学会アクレディテーション委員会委員でもあった. また,通信・放送機構「異種ネットワーク間高速接続技術研究開発」プロジェクトサブリーダ,通信・放送機構 岡崎公共システム開発リサーチセンター「教育支援システムに関する研究開発」プロジェクトサブリーダ,独立行政法人情報通信研究機構 拠点推進研究部門 本郷光衛星通信技術リサーチセンター・特別研究員などを務める. |