講師等派遣(話題リスト)
社内研修、一般の講演会、大学等の特別講義などに、当財団上席研究員(大学名誉教授をはじめとするベテラン産学官OB陣)を派遣します。
講演テーマは「話題リスト」のメニューからお選びください。
講師プロフィールについては、「上席研究員リスト」をご参照の上、お申し込みください。
受講者層に応じたレベルでわかりやすい講演を致します。
<講義要項>
・講演時間は基本50分~90分迄ですがご要望に応じます
・講義形式はプロジェクターを使用したスライド講義形式 (PCは持参可)
・「中高生向けの話題」については、基本として講演費用は無料、交通費実費のみご請求とさせて頂きます
名古屋市内の市民講座での講演例
話題リスト
環境・エネルギー関連
ナノテク・材料・情報通信関連
生命科学・農学関連
一般科学・基礎科学関連
国際関連・その他
機械関連
バイオテクノロジー関連
情報・通信関連
環境・エネルギー関連
ナノテク・材料関連
機械関連
バイオテクノロジー関連
情報・通信関連
プロセス関連
環境・エネルギー関連
生命科学分野
材料・工学分野
基礎科学分野
その他
題目 | 最近の太陽電池,特にカーボン薄膜太陽電池 | ||
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講師 | 梅野 正義 (名工大名誉教授) | ||
概要 | 原料が豊富な炭素材料から,特にCO2からも可能な,炭素(C)膜をプラズマCVD法で作成し,安価な太陽電池を作製する. | ||
専門レベル | 専門技術者向き | 主な対象者 | 専門技術者,一般技術者,一般市民 |
技術シーズ領域 | エネルギー分野:32 太陽電池,環境分野:38 CO2からのカーボン太陽電池 | ||
研究分野 | 0401 ナノ物質・材料,0503 自然エネルギー |
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題目 | 結晶構造と電子セラミックス | ||
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講師 | 大里 齊 (名工大・プロジェクト教授) | ||
概要 | セラミックスって分かるかな.焼き物だよ.土を焼いて固めたものは,瀬戸物.純度の良い原料を用いた焼き物がファインセラミックスだ.焼き物が電子と関係があるんだって?セラミックスの多くのものは電気を通さない絶縁体だ.送電線に使われている碍子が,その性質を使ったものだよ.また,セラミックスの中の電子や原子の動きを使ったものもあるよ.電気を貯めるコンデンサ.電波を受信したり,発信したりする通信に使われるものもあるよ.電気を通すセラミックスもあるんだ.超伝導になるものもある.セラミックスは,小さな結晶の集まりだよ.結晶は原子が規則正しく並んでいるんだ.その並び方によって,性質が違うのだ.だから,原子の並び方を知ることは大変大切なんだ. | ||
専門レベル | 一般市民向き | 主な対象者 | 一般市民,高校生 |
技術シーズ領域 | 材料分野:02 材料構造制御技術 | ||
研究分野 | 0401 ナノ物質・材料 |
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題目 | 身近な偏光と偏光顕微鏡 | ||
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講師 | 大里 齊 (名工大・プロジェクト教授) | ||
概要 | 偏光サングラスをかけたことはあるかな.明るさの変わる変光グラスとは違うよ.世界が変わって見えるよ.反射光をさえぎるから,空がまっ青に,木の葉も本当の色が見えるよ.釣りの好きな人は持っているよ.水の中の魚が見えてくるから.結晶を偏光を通してみると,結晶の素顔が見えてくる.結晶に光が入ると2つの光に分かれるのだよ.それぞれが偏光だ.2つあるからダブルの屈折率とよぶ.偏光顕微鏡は,顕微鏡に偏光板をステージの上下に組み込んだものだよ.これで,結晶の特性を偏光で調べることができるのだよ. | ||
専門レベル | 一般市民向き | 主な対象者 | 一般市民,高校生 |
技術シーズ領域 | 材料分野:02 材料構造制御技術 | ||
研究分野 | 0401 ナノ物質・材料 |
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題目 | 結晶学に基づいた材料開発(セラミックス応用結晶学) | ||
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講師 | 大里 齊 (名工大・プロジェクト教授) | ||
概要 | 材料のほとんどは,結晶からできています.結晶の構造が材料の特性を決めます.私は,結晶構造と特性の相関を解明し,材料設計をしてきました.私の研究してきた積層コンデンサー,圧電結晶,エピタキシャル成長を中心に結晶学に基づく材料の研究・開発についてお話しします. | ||
専門レベル | 専門技術者向き | 主な対象者 | 専門技術者,一般技術者 |
技術シーズ領域 | 材料分野:02 材料構造制御技術 | ||
研究分野 | 0401 ナノ物質・材料 |
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題目 | 食料・農業・農村の活性化・持続化 | ||
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講師 | 竹谷 裕之 (名大名誉教授) | ||
概要 | 食料の安全安心が脅かされ,異常な低自給率の日本で,国民的関心事になっている食料・農業・農村を活性化する戦略と方法を探るとともに,安全安心を実現する方策を解明する.また食料・農業・農村の有り様は環境問題と密接に関わり,その解決は技術と経営を総合的に捉え管理する力を作り出すことによって可能となる.食料の出荷・流通・消費の過程で1/4が廃棄される状況を考え,また農業廃プラなど農業生産資材のリサイクルを可能とする仕組みと技術,管理の組み合わせを検討し,地域に定着できるものを解明する.IT食農人材育成やニューアグリビジネス人材育成の事業にも取り組む. | ||
専門レベル | 一般市民向き | 主な対象者 | 専門技術者,一般市民,高校生 |
技術シーズ領域 | 環境分野:26 再資源化技術 (環境負荷軽減の資源開発利用技術の研究開発),その他:42 その他 | ||
研究分野 | 0304 循環型社会システム 0506 国際社会への協力と貢献 0900 人文・社会 |
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題目 | 伝熱・燃焼工学における数値解析の基礎 | ||
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講師 | 山下 博史 (名大名誉教授) | ||
概要 | 本講演では,伝熱や燃焼に関する現象を数値計算によってシミュレーションする方法について紹介する.まず伝熱・燃焼現象を支配する基礎方程式を示し,それらの基礎方程式をコンピュータで解くための方法について解説する.さらに,この方法で解析した例に基づき,数値計算では実験では測定できない各種の物理量の挙動を予測することができ,現象のメカニズムを正確に理解することができることを示す. | ||
専門レベル | 専門技術者向き | 主な対象者 | 専門技術者,一般技術者 |
技術シーズ領域 | エネルギー分野 35 その他のエネルギー分野の研究開発 | ||
研究分野 | 0589 共通基礎研究 |
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題目 | 熱力学の基礎と熱機関の原理 | ||
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講師 | 山下 博史 (名大名誉教授) | ||
概要 | 本講演では,エネルギー問題を正しく理解するために必要な熱力学の考え方を述べ,熱機関の作動原理について解説する.特に,巨視的な熱力学における熱平衡,熱力学の第1法則および熱力学の第2法則によって,力学的な基礎の上に,熱的な概念「温度」,「熱」,「エントロピー」等がどのように導入され定義されてきたかについて解説する.その上で,熱力学の最も重要な応用である熱機関の発展の歴史について述べる.. | ||
専門レベル | 一般理系向き | 主な対象者 | 一般市民,高校生 |
技術シーズ領域 | エネルギー分野 34 省エネルギー,エネルギー利用技術 | ||
研究分野 | 0599 その他 |
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題目 | 地球温暖化と石油ピークに威力を発揮する風力発電 | ||
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講師 | 林 農 (鳥取大学名誉教授) | ||
概要 | 再生可能エネルギーの一つである風力発電は地球温暖化防止とエネルギー・セキュリティの観点から,国策として優先的に進展させるべきエネルギー源である.アメリカ・オバマ大統領は2030年までに全電力の20%を風力発電によって賄うグリーン・ニューディール計画を発表し,欧州各国も風力発電先進地として益々大量の風車を増設している.一方,日本では雷・台風などの自然条件と,景観,バードストライク,低周波音障害などの人間が提起する課題,政治と行政の固定観念などから停滞気味で進展していない.石油ピークが来ている今,陸上風力発電に加えて洋上風力発電の開発と諸課題を克服して進展させるべき必要が迫っている. | ||
専門レベル | 一般理系向き | 主な対象者 | 専門技術者,一般技術者,一般市民 |
技術シーズ領域 | エネルギー分野:32 石油代替エネルギー(新エネルギー)の開発・利用技術 | ||
研究分野 | 0503 自然エネルギー |
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題目 | 携帯電話等モバイル端末ディスプレイの最適文字サイズとその視認性 | ||
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講師 | 松沼 正平 (元テレコムエクスプレス) | ||
概要 | 携帯電話等モバイル端末ディスプレイの文字に関する視認性と加齢効果についての実験を行い,一般的に利用されている文字サイズの適否についてその加齢効果をも含めての検証. | ||
専門レベル | 専門技術者向き | 主な対象者 | 専門技術者,一般技術者,一般市民 |
技術シーズ領域 | 情報通信分野:17 ヒューマンインターフェース技術 | ||
研究分野 | 0211 情報通信・ヒューマンインターフェース評価 |
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題目 | 画像文字メールの利用とその視認性 | ||
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講師 | 松沼 正平 (元テレコムエクスプレス) | ||
概要 | 携帯電話等のディスプレイに文字を表示する際,多くの場合内臓フォントの有無に影響される.この内臓フォントの有無にかかわらず,どの言語の文字も自由に表示するため,テキストを画像化して使用する方法の視認性と可能性の検証. | ||
専門レベル | 専門技術者向き | 主な対象者 | 専門技術者,一般技術者,一般市民,高校生 |
技術シーズ領域 | 情報通信分野:17 ヒューマンインターフェース技術 | ||
研究分野 | 2211 情報通信・ヒューマンインターフェース評価 |
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題目 | 情報化社会を支える超絶機構技術 (磁気ディスク装置の開発裏話) | ||
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講師 | 三矢 保永 (名大名誉教授) | ||
概要 | ディジタル情報化社会へ移行しつつある現代社会では,日々膨大な情報が生産され,通信され,処理され,蓄積されている.最初の磁気ディスク装置は,1956年に開発され,以来50年が経過し,この間に1億倍もの記録密度の向上が実現された.この間の技術変遷とともに,最新装置に導入されているヘッドとディスクのナノすきま相対運動を実現するための超絶機構技術(ナノ機構技術)を分かり易く解説する. | ||
専門レベル | 専門技術者向き | 主な対象者 | 専門技術者,一般技術者 |
技術シーズ領域 | 情報通信分野:14 超微細加工(微細領域における特性の利用を目的とする超微細加工技術の研究開発) | ||
研究分野 | 0207 大容量・高速記憶装置 0601 高精度技術 0603 高付加価値極限技術 |
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題目 | ナノトライボロジーのはなし | ||
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講師 | 三矢 保永 (名大名誉教授) | ||
概要 | マイクロマシン,マイクロファブリケーション,遺伝子操作,ヘッド媒体インタフェース,などナノメートルの加工・運動・制御を対象とするナノテクロジーの分野が興隆しつつある.この分野では,ナノメートルの相対運動を精確安定に実現することが重要な課題になっている.実用レベルの実現には,トライボ分子膜による潤滑技術が必須である.トライボ分子膜においては,一般の潤滑問題とは異なり,潤滑膜自体に,自己保持機能と自己修復機能が要求される.ここでは,分子膜を介したナノトライボロジー技術の最先端技術を紹介する. | ||
専門レベル | 一般理系向き | 主な対象者 | 専門技術者,一般技術者 |
技術シーズ領域 | 機械分野:21マイクロマシン技術 24 その他の機械分野の研究開発 | ||
研究分野 | 0407 表面・界面 0408 計測技術・標準 0689 共通基礎研究 |
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題目 | サイエンスサロン 雲のかたちと空のいろ (光と空と雲のサイエンス) | ||
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講師 | 三矢 保永 (名大名誉教授) | ||
概要 | 大空には,日常的な青空や夕焼けにかぎらず,光と雲と大気の織りなす偶然によって,美しい不思議現象(光学現象や大気現象)が現れることがある.本講座では,知らなければ見過ごしてしまう大空の不思議現象が「なぜ・いつ・どこ」で現れるのかについて,美しい写真と絵解きイラストで,分かり易く解説する.あわせて光の基本的な特性(散乱,屈折,干渉,回折),および気象学の基礎(大気の熱力学)を学ぶ.また,本講義によって,大空を見上げて心豊かになり,また自然のすばらしさや地球の大切さを実感する機会を提供する. | ||
専門レベル | 一般市民向き | 主な対象者 | 一般市民,高校生 |
技術シーズ領域 | その他:42 その他 | ||
研究分野 | 1000 自然科学一般 |
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題目 | からくりの技術に学ぶ | ||
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講師 | 西堀 賢司(大同大名誉教授) | ||
概要 | 日本で江戸時代に生まれた「からくり」はロボットの原型であり, その後のロボット技術に生かされている.からくりの歴史と代表的な作品について映像を交えて解説する.また, 我々が開発した現代版からくりの「空中ブランコロボット」の原理と動作を分かり易く解説する.これは,電気的 動力無しで,上り勾配のブランコ列をロボットが手を使って上っていくことから,重力に逆らって上る不思議さがある. さらに,製造現場で省エネ,省人化に利用されているからくりを紹介する. | ||
専門レベル | 一般市民向き | 主な対象者 | 一般市民,高校生,中学生 |
技術シーズ領域 |
機械分野 24その他の機械分野の研究開発 |
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研究分野 | 0606 先進的ものづくり 1000 自然科学一般 |
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題目 | ロボットと暮らす日々が来るか | ||
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講師 | 西堀 賢司(大同大名誉教授) | ||
概要 | 日本のロボット普及元年と言われる1980年以降,日本の生産現場では産業用 ロボットが急速に導入された.日本と欧米のロボットに対する考えの相違から日本がロボット王国と呼ばれるまでになった背景と ロボット開発の歴史を見てみる.先の福島の原発事故はロボットの開発に影響を与えた.今後ロボットは製造業のみならず, 福祉・介護などパーソナルロボットの分野で期待されている.さらに,家庭内に進出し,生活に溶け込むことが考えられる ホームロボットについても考えてみよう. | ||
専門レベル | 一般市民向き | 主な対象者 | 一般市民,高校生,中学生 |
技術シーズ領域 |
機械分野 20知能機械, 24その他の機械分野の研究開発 |
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研究分野 | 0609 システム 1000 自然科学一般 |
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題目 | 生命の不思議の元、タンパク質、核酸、の構造を見る | ||
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講師 | 山根 隆 (名古屋大名誉教授) | ||
概要 | 生命現象の担い手であるタンパク質は、核酸に含まれる遺伝情報に基づき作製された、数千~数十万個もの原子から構成される精密機械である。タンパク質が正常に機能するためには、細胞の中で 正しい立体構造を保持している必要がある。我々がどのようにしてタンパク質や核酸などの生体高分子の構造を求め、創薬や生命現象の不思議を解明してきたかを紹介する. | ||
専門レベル | 一般理系向け | 主な対象者 | 一般市民,一般技術者 |
技術シーズ領域 | ライフサイエンス、創薬 | ||
研究分野 | 構造生物化学 |
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題目 | X線回折法で量子世界に迫る | ||
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講師 | 田中清明 (名古屋工大名誉教授) | ||
概要 | ナノ材料の次の時代は,量子材料の時代であろうと思われる.わずか数グラムの化合物中にアボガドロ数個の原子・分子が含まれるが,この膨大な数の原子・分子の性質を有効に生かして活用する材料,すなわち,量子材料は,量子力学の根本的な理解無しには開発できない.大学院において,高度な量子力学の専門教育を受けた技術者のよる,高度な知的集約が必要である.この意味で,量子産業は,産業と教育の両面において,最先端レベルにある先進国でのみ成立する産業であり,今後の日本の未来を開く,産業の一つになる可能性を持つ.一方,X線回折法は,電子密度を測定する方法である.電子密度は電子の波動関数の絶対値の2乗であり,波動関数からすべての物性が計算できるので,波動関数は量子力学において最も重要である.話題提供者は精密X線解析の研究を行っており,測定電子密度から,位相を除いた原子道関数を求める方法を確立した.この方法を使用して,レーザーで見られる反転分布が,希土類化合物の温度を160℃にするだけで達成されていることを発見した.量子材料探索のひとつの成果である. | ||
専門レベル | 理系一般向け | 主な対象者 | 一般技術者,一般市民 |
技術シーズ領域 |
材料分野 04機能性材料高度化技術(易分解性プラスチック,傾斜性機能材料等,機能性材料の高度化又は,新機能材料の研究開発) |
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研究分野 | 0401ナノ物質・材料 0410基礎物性 |
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題目 | 分子・原子・電子を見る | ||
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講師 | 田中清明 (名古屋工大名誉教授) | ||
概要 | X線回折法で,どのように原子同士が結び付けられて分子ができているか,すなわち,結合の様子が明らかになる.最近では,電子がその結合でどのような役割を果たしているかも明らかになってきた.そのX線回折法の原理を分かり易く説明し,最近の最先端の進歩についても分かり易く解説する. | ||
専門レベル | 一般市民向け | 主な対象者 | 高校生,一般市民 |
技術シーズ領域 |
材料分野 04機能性材料高度化技術(易分解性プラスチック,傾斜性機能材料等,機能性材料の高度化又は,新機能材料の研究開発) |
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研究分野 | 0401ナノ物質・材料 0410基礎物性 |
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題目 | 創薬についての基本的な考え方 | ||
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講師 | 永井博弌 ( 岐阜薬科大特任教授) | ||
概要 | 新薬創生すなわち創薬が国家的戦略として取り上げられて久しい.話題提供者はこれまでに天然物に由来する多くの物質からの創薬研究に長年,携わっており,これまでに製薬企業の協力のもと,2種のアレルギー疾患治療薬の開発に成功した.このような新薬開発に関わる基礎研究,特に天然物からの開発について種々の経験から,役に立つと思われるヒントを解説する. | ||
専門レベル | 専門技術者向け | 主な対象者 | 専門技術者 |
技術シーズ領域 |
バイオテクノロジー分野 09 有用生物資源利用 医療 福祉分野 28 その他の医療・福祉分野の研究 |
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研究分野 | 0102 医学医療 |
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題目 | 免疫学入門 | ||
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講師 | 永井博弌 ( 岐阜薬科大特任教授) | ||
概要 | 免疫学は私たちの体をまもる大切な仕組みである.免疫とはどんなことであり,免疫がうまく働かないと,どんな病気になるのかを知る.そして,免疫の異常によっておきてくる病気を防いだり,治すにはどんなことが大切であるかを概説する | ||
専門レベル | 一般市民向け | 主な対象者 | 一般市民 |
技術シーズ領域 | 医療 福祉分野 28 その他の医療・福祉分野の研究 | ||
研究分野 | 0102 医学医療 |
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題目 | クスリとリスクの話 | ||
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講師 | 永井博弌 ( 岐阜薬科大特任教授) | ||
概要 | クスリは私たちが病気になったとき,病気を治すのに大切ものである.クスリとはどんなものであり,どのようにして効くのか,また副作用はなぜおきるのかなどを概説し,正しい薬の服用方法を一緒に考える. | ||
専門レベル | 一般市民向け | 主な対象者 | 一般市民 |
技術シーズ領域 | 医療 福祉分野 28 その他の医療・福祉分野の研究 | ||
研究分野 | 0102 医学医療 |
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題目 | タンパク質の品質管理と病気 | ||
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講師 | 山根 隆 (名古屋大名誉教授) | ||
概要 | 私たちの体はタンパク質の微妙な働きのバランスにより保たれている.タンパク質が作られなくなったり,逆に作られすぎても,体のバランスが崩れ病気の原因となる.また,遺伝子の変異によりタンパク質の機能などが変化すると,病気になる可能性が高くなる.そこで,私たちの体内でも「タンパク質の品質管理」が必要になってくる.細胞の中でタンパク質の品質管理がどのように行われ,病気(おもに成人病)を予防しているかを考える. | ||
専門レベル | 一般市民向け | 主な対象者 | 高校生,一般市民 |
技術シーズ領域 | ライフサイエンス、創薬 | ||
研究分野 | 生物系、構造生物化学 |
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題目 | みずみずしい皮膚の源は | ||
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講師 | 八田一郎 (名大名誉教授) | ||
概要 | 皮膚角層は表皮の最外部にあり,外部からの異物の侵入および内部からの水の蒸散を防ぐバリアー機能を持っている.皮膚角層は主として角層細胞と細胞間脂質から成っている.しかし,それらのその分子レベルでの役割については未知な点が多い.最先端の放射光X線散乱を用いた皮膚角層構造の研究成果により得られた最近の成果について紹介する.今日,皮膚の保湿状態を健全に保つこと重要な課題である.皮膚の保湿機構について現在分子レベルで分かっている限りで触れたい. | ||
専門レベル | 一般市民向け | 主な対象者 | 一般技術者,一般市民 |
技術シーズ領域 |
バイオテクノロジー分野 07生体高分子機能解明・利用 医療・福祉分野 28そのたの医療・福祉分野の研究開発 |
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研究分野 | 0102 医学・医療 0407 表面・界面 |
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題目 | 粒子・粉体を”調教”するために | ||
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講師 | 椿 淳一郎 (名大名誉教授) | ||
概要 | ほとんど全ての製造業において,原料,中間品,製品は粒子・粉体として取り扱われている.粒子・粉体は,液体や気体に 比べると挙動は複雑で,また雰囲気の影響を受けやすいため扱いにくくトラブル発生の源となっている.また粒子・粉体の取り扱いは,最終製品の 品質にも大きく影響する.そんなやっかいな粒子・粉体をできるだけスムースに取り扱うには,急がば回れで基礎を勉強するのが最速の道である.できれば数回に分けて演習問題も解きながら講義する. | ||
専門レベル | 専門技術者向き | 主な対象者 | 専門技術者,一般技術者 |
技術シーズ領域 | 42 その他(製造プロセス技術) | ||
研究分野 | 0389 共通基礎研究 |
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題目 | スラリとわかるスラリー工学 | ||
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講師 | 椿 淳一郎 (名大名誉教授) | ||
概要 | 無機材料の原料粉体の粒子はμmオーダーで,液中に懸濁されたスラリーとして取り扱われている. スラリーは千変万化にその振る舞いを変えるため,取り扱いの指針も立たず,ただただ勘と経験に頼らざるを得ない状況にある. 勝手気ままに振る舞うスラリーを御するためには,何に気を付ければいいのか解説する. | ||
専門レベル | 一般理系向き | 主な対象者 | 専門技術者,一般技術者 |
技術シーズ領域 | 42 その他(製造プロセス技術) | ||
研究分野 | 0389 共通基礎研究 |
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題目 | 放射能とは(物理学に見る浪漫と自然に与えた影響) | ||
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講師 | 山根 隆 (名古屋大名誉教授) | ||
概要 | 19世紀末、X線や放射線が発見されると、多方面に応用され、 医療や科学技術の発展に貢献した。しかし、徐々にX線や放射線が生命に与える影響も認識されるようになった。 ここでは、放射線研究の歴史とその応用例を紹介する。また、放射線による障害についても簡単に紹介する。 | ||
専門レベル | 一般市民向け | 主な対象者 | 高校生,一般市民 |
技術シーズ領域 | |||
研究分野 | 基礎物理、基礎生物 |
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題目 | 中部を襲う水災害と防災・減災対策 | ||
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講師 | 辻本哲郎 (名古屋大名誉教授) | ||
概要 | 中部の地域特性から,この地域に出現する水害の特性を整理し,かせんの治水対策がどのように進展し,今後展開されるかを認識した上で, 減災ソフトがどのように効果的に発揮できるかを考える.流域委員会を通じた河川整備計画の策定や,激甚な災害への復旧事業のあり方や, ダムの効果の検証についても紹介する. | ||
専門レベル | 専門技術者向け | 主な対象者 | 専門技術者,一般技術者 |
技術シーズ領域 | |||
研究分野 |
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題目 | スーパー伊勢湾台風に備える | ||
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講師 | 辻本哲郎 (名古屋大名誉教授) | ||
概要 | 伊勢湾ゼロメート利地帯は55年前に伊勢庵台風の来襲で5000人を越える人命を奪われた.最近では,2005年ハリケーンカトリーナは ニューオリンズを水没させ1000目二条の生命を奪った.伊勢wんを始め三台湾に地域では数100km2のゼロメートル地帯の巨大台風時の 対応が急がれる.気象予測技術の進歩で伊勢湾台風レベルの巨大災害の来襲は1.5日前にかなりの確度で予測される.このリードタイムを 使った事前広域避難計画,救援・復旧の初動計画などがやっと行動計画として議論され始めた.その際前線を紹介する. | ||
専門レベル | 専門技術者向け | 主な対象者 | 専門技術者,一般技術者 |
技術シーズ領域 | |||
研究分野 |
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題目 | 河川生態系の理解とその保全のための技術 | ||
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講師 | 辻本哲郎 (名古屋大名誉教授) | ||
概要 | 大空には,日常的な青空や夕焼けにかぎらず,光と雲と大気の織りなす偶然によって,美しい不思議現象(光学現象や大気現象)が現れることがある.本講座では,知らなければ見過ごしてしまう大空の不思議現象が「なぜ・いつ・どこ」で現れるのかについて,美しい写真と絵解きイラストで,分かり易く解説する.あわせて光の基本的な特性(散乱,屈折,干渉,回折),および気象学の基礎(大気の熱力学)を学ぶ.また,本講義によって,大空を見上げて心豊かになり,また自然のすばらしさや地球の大切さを実感する機会を提供する. | ||
専門レベル | 専門技術者向け | 主な対象者 | 専門技術者,一般技術者 |
技術シーズ領域 | |||
研究分野 |
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題目 | 生物多様性をまもるアセスメント技術-河川事業を対象として | ||
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講師 | 辻本哲郎 (名古屋大名誉教授) | ||
概要 | 1997年に導入された環境影響評価法は「生態系アセス」とさえ呼ばれ,それまでの公害対応から一変した.生態系アセスとしての アセスメント手法を解説するとともに,戦略的アセスメントへの仕組みの前進への対応についても,最新の議論を含めて解説する. 生態系サービスや地球環境への配慮にも敷衍する. | ||
専門レベル | 専門技術者向け | 主な対象者 | 専門技術者,一般技術者 |
技術シーズ領域 | |||
研究分野 |
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題目 | 自由視点テレビ -世界最先端の映像メディア- | ||
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講師 | 谷本正幸 (名古屋大名誉教授) | ||
概要 | テレビは遠隔地の情景を居ながらにして見たいという人類の夢を実現したが、それは1視点の映像の伝達であり、しかもユーザは 自分の意思でその視点の位置を変えることができない。両眼2視点の映像を伝達する2眼式3Dテレビでも、立体視はできるが、 やはり視点の位置を変えることはできない。自由視点テレビFTV(Free-viewpoint TV)はこのような従来の映像メディアの制約を 打ち破り、ユーザが自ら視点を自由に移動して3次元シーンを見ることができる、全く新しい映像メディアである。無限個の視点を 持つFTVは究極の3 次元テレビであり、世界の映像メディアの頂点に立つ。世界最先端の映像メディアであるFTVとその国際標準化 について紹介する。 | ||
専門レベル | 専門技術者向け | 主な対象者 | 専門技術者,一般技術者 |
技術シーズ領域 | 情報通信分野 16 仮想現実環境(仮想空間シミュレータ・三次元入出力装置等の仮想現実環境技術の研究開発) | ||
研究分野 | 0203 サービス・アプリケーション |
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題目 | プラスチックがもたらす身のまわりの環境問題とその対策の現状 | ||
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講師 | 小長谷重次 (名古屋大名誉教授) | ||
概要 | ポリエステル(PET)、ナイロン、塩ビ等、数多くのプラスチックが身のまわりにあり、塩ビはダイオキシン、環境ホルモンなどの 環境問題の一因とたたかれたことは周知である。PETもその合成法、組成、性質から見れば、全く問題が無いわけではない。プラス チックに起因する環境問題を真に理解するには、ポリマー合成法、組成、特性を学び、その上で環境に優しいプラスチック材料の 設計指針・開発状況をしっかり把握する必要がある。 | ||
専門レベル | 一般市民向け | 主な対象者 | 専門技術者,一般技術者,一般市民,高校生,中学生,小学生と父兄 |
技術シーズ領域 | 環境分野 39 地球環境の改善に資する技術(排ガス、土壌汚染等) | ||
研究分野 | 0301 地球環境 0304 循環型社会システム 0706 有害危険・危惧物質等安全対策 |
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題目 | ナノフィラー(超微粒子)とナノコンポジットのはなし | ||
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講師 | 小長谷重次 (名古屋大名誉教授) | ||
概要 | 粒子径0.1ミクロン以下の超微粒子(ナノフィラー)を充填したナノコンポジットが高機能材料として注目されている。機能性を発揮 するにはナノフィラーがポリマーに高分散・充填されなければならず、高分散化にはフィラーの凝集を抑えるためにフィラー表面に より大きな電荷や官能基を与える必要がある。酸化チタン、アルミナ、炭酸カルシウムなどのナノフィラーのPETポリマーへの 分散化法を、モデル実験そして実証実験によりわかりやすく解説する。さらに、最近注目されつつあるナノ炭素粒子やセルロース ナノファイバーの分散、ナノコンポジットの研究開発動向を紹介する。 | ||
専門レベル | 一般理系向け | 主な対象者 | 専門技術者,一般技術者,高校生 |
技術シーズ領域 | 材料分野 04 機能性材料高度化技術(易分解性プラスチック、傾斜性機能性材料等、機能性材料の高度化または新機能材料の研究開発 | ||
研究分野 | 0402 ナノ物質・材料 0407 表面・界面 0410 基礎物性 |
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題目 | フィルムは滑る、なぜ? | ||
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講師 | 小長谷重次 (名古屋大名誉教授) | ||
概要 | 野菜を包装した透明な食品包装用フィルムや液晶テレビに使用される光学用フィルムには滑り性付与を目的として粒径1ミクロン前後の 微粒子(フィラー)が充填されている。良好な透明性かつ滑り性を与えるにはフィルム基材(ポリマー)へのフィラーの高分散充填が 肝要で、それにはフィラーの粒径・形や光学特性のみならず表面電荷特性を知り、フィラーの凝集を抑制することが重要である。 さらに光学用フィルム表面の耐スクラッチ性も非常に重要で、ナノフィラーを用いた耐スクラッチ性改善処方につき解説する。その他、 フィラーがもたらす様々な機能についても紹介する。 | ||
専門レベル | 一般市民向け | 主な対象者 | 専門技術者,一般技術者,一般市民,高校生 |
技術シーズ領域 | 材料分野 04 機能性材料高度化技術(易分解性プラスチック、傾斜性機能性材料等、機能性材料の高度化または新機能材料の研究開発) | ||
研究分野 | 0402 ナノ物質・材料 0407 表面・界面 0410 基礎物性 |
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題目 | タッチパネルに使われる透明導電材ー現在、将来の材料動向ー | ||
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講師 | 小長谷重次 (名古屋大名誉教授) | ||
概要 | ITO(スズドープ酸化インジウム)は優れた透明導電材料であるが、価格高騰、入手難、低生産性、表面の脆さのため、ポリアニリン、 ポリチオフェン(PEDOT)などの導電性高分子、カーボンナノチューブ(CNT)、グラフェンなどのナノ炭素、銀粒子や銀ファイバー などが代替透明導電材料として検討されている。最近、導電性及び透明性の点でITOに匹敵するITO代替透明導電材料が出現しつつ有り、 筆者の導電性高分子を用いたITO代替透明導電膜材の研究成果を交えて、最近の研究開発動向につき解説する。 | ||
専門レベル | 専門技術者向き | 主な対象者 | 専門技術者,一般技術者,高校生 |
技術シーズ領域 | 材料分野 04 機能性材料高度化技術(易分解性プラスチック、傾斜性機能性材料等、機能性材料の高度化または新機能材料の研究開発) | ||
研究分野 | 0401 ナノ物質・材料(電子・磁気・光学応用等) 0407 表面・界面 0606 先進的ものづくり |
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題目 | CAEによる先進的ものづくりと材料モデル | ||
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講師 | 大野 信忠(名大名誉教授) | ||
概要 | 構造物の変形と寿命の解析・予測のために有限要素法(FEM)が今では通常のツールとして使用されるが,このCAE技術では,材料の変形特性を表す材料モデル(構成式)が大変重要な役割を果たす。このため,繰返し負荷のもとで生じる非弾性変形の材料モデルは,最近急速に高度化し,汎用FEMに実装されるようになってきた。このような非弾性材料モデルのいくつかについて述べるとともに,汎用FEMに実装するための方法とFEM解析例を紹介する。 | ||
専門レベル | 専門技術者向き | 主な対象者 | 専門技術者,一般技術者 |
技術シーズ領域 | 機械分野 24 その他の機械分野の研究開発 | ||
研究分野 | 0606 先進的ものづくり 0689 共通基礎研究 |
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題目 | ナノメートルとフェムト秒の世界が見せる物質の性質 | ||
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講師 | 中村 新男(名大名誉教授) | ||
概要 | 大きさの単位として「ナノ」、時間の単位として「フェムト」という言葉が広く使われるようになってから20年余りになる。最近では、化粧品の宣伝でも「ナノ」という言葉が出てくる。波として数回しか振動しないほどに短い時間だけ放射するレーザー光を使うことによって、"瞬間"と言えるような時間で原子や電子の運動のスナップショットを観ることができる。ここでは、ナノメートルの大きさやフェムト秒の時間において現れる物質の性質や現象についてお話しする。対象とする物質は、ナノ構造の半導体、金属ナノ粒子、カーボンナノチューブなどである。 | ||
専門レベル | 主な対象者 | ||
技術シーズ領域 | |||
研究分野 |
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題目 | 光の不思議 (時間の極限へ) | ||
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講師 | 中村 新男(名大名誉教授) | ||
概要 | 私たちは大昔から光のある世界に住んでいます。光の性質を知ろうという学問は、ギリシャ時代のユークリッドに始まり、17世紀のガリレオ、ニュートン、マクスウェルと引き継がれて20世紀の相対論や量子論の誕生へと発展しています。アインシュタインの理論により光は波動と粒子の二重性をもつことが明らかになりました。 レーザーを使うと、波として数回しか振動しないほどに短い時間だけ放射する光をつくることができます。このような時間はフェムト秒という単位で表され、光は1ミクロン位しか進みません。“瞬間”と言えるこのような時間でスナップショット写真を撮るように、原子や電子の運動を観測できます。ここでは、光とレーザーの基礎と分子や固体の中で“瞬時”に起きているさまざまな現象を紹介します。 | ||
専門レベル | 一般市民向け | 主な対象者 | 一般市民,高校生 |
技術シーズ領域 | その他 42その他 | ||
研究分野 | 1000自然科学一般 |
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題目 | エネルギー問題と熱エンジンの原理 | ||
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講師 | 山下博史(名古屋大学名誉教授) | ||
概要 |
エネルギー問題を正しく理解するために必要な「熱力学」の考え方や,熱を利用して仕事を生み出す熱エンジン「熱機関」の作動原理について紹介します.特に,熱力学における熱平衡,熱力学の第1法則および熱力学の第2法則によって,力学的な基礎の上に,熱的な概念「温度」,「熱」,「エントロピー」等がどのように導入され定義されてきたかについて説明し,その上で,熱力学の最も重要な応用である熱機関の発展の歴史について述べます. (中学生には少し難しいと思われます.) |
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レベル | 高校生向き | キーワード | エネルギー,熱,仕事,熱機関,温度,エントロピー |
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題目 | タンパク質の結晶を宇宙で作る | ||
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講師 | 山根 隆(名古屋大学名誉教授) | ||
概要 |
ミョウバンなどの結晶を溶液から作ったことがありませんか。地上では重力が働くため、対流が生じますが、ミョウバンの結晶化では対流は問題になりません。タンパク質は数千~数十万個もの原子から構成される精密機械ですが、それが機能するために若干揺らいでいます。このように大きなタンパク質の結晶を溶液中から作ろうとすると対流が邪魔をします。微小な重力しか働かない宇宙空間では、邪魔な対流が抑えられます。私たちは宇宙開発事業団(現宇宙航空研究開発機構)の助成を得て、スペースシャトルでタンパク質の結晶を作りました。その結晶から求めたタンパク質の構造を基に、私たちの細胞内でリサイクルがどのように行われているかを紹介します。 |
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レベル | 中高校生向き | キーワード | 結晶、重力、対流、タンパク質、細胞内リサイクル |
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題目 | 光であそぼう-性質と応用を知る- | ||
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講師 | 中村新男(名古屋大学名誉教授) | ||
概要 |
私たちは大昔から光のある世界に住んでいます。光の性質を知ろうという学問は、ギリシャ時代のユークリッドに始まり、17世紀のガリレオ、ニュートン、マクスウェルと引き継がれて20世紀の相対論や量子論の誕生へと発展しています。 私たちが身の回りで見る光の反射や屈折、色、星の輝きなどから光の性質について学びます。理想的な光をつくるレーザーや小さなものを見る顕微鏡など科学の分野で利用されている光の応用と照明用の発光ダイオード、光を使った通信など社会や産業で使われている応用について紹介します。 |
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レベル | 中高校生向き | キーワード | 光、波動、屈折・反射、宇宙からの光、レーザー、顕微鏡、光るデバイス、光通信 |
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題目 | 光の不思議 -時間の極限へ- | ||
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講師 | 中村新男(名古屋大学名誉教授) | ||
概要 |
私たちは大昔から光のある世界に住んでいます。光の性質を知ろうという学問は、ギリシャ時代のユークリッドに始まり、17世紀のガリレオ、ニュートン、マクスウェルと引き継がれて20世紀の相対論や量子論の誕生へと発展しています。アインシュタインの理論により光は波動と粒子の二重性をもつことが明らかになりました。 レーザーを使うと、波として数回しか振動しないほどに短い時間だけ放射する光をつくることができます。このような時間はフェムト秒という単位で表され、光は1ミクロン位しか進みません。“瞬間”と言えるこのような時間でスナップショット写真を撮るように、原子や電子の運動を観測できます。ここでは、光とレーザーの基礎と分子や固体の中で“瞬時”に起きているさまざまな現象を紹介します。 |
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レベル | 高校生向き | キーワード | 光、波と粒子の二重性、レーザー、原子や電子の運動 |
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題目 | 日本のからくりの技術に学ぶ | ||
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講師 | 西堀賢司(大同大学名誉教授) | ||
概要 | 日本で江戸時代に生まれた「からくり」はロボットの原型と言われ、 現代のロボット技術に生かされています。ここでは、からくりの歴史と代表的な作品について映像を交えて解説します。また、 私達が開発した現代版からくりの「空中ブランコロボット」の原理と動作をわかりやすく解説します。これは、電気的動力無しで、上り傾斜のブランコ列をロボットが手を使って上っていくことから、重力に逆らって上る不思議さがあります。さらに、「からくり」は「ものづくり」における創意工夫の対象として注目を集めています。このため、日本の製造現場でからくりは省エネ、省人化に利用されています。 | ||
レベル | 中高校生向き | キーワード | からくり、ロボット、空中ブランコロボット、ものづくり、創意工夫 |
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題目 | ロボットと暮らす日は来るか | ||
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講師 | 西堀賢司(大同大学名誉教授) | ||
概要 | 日本のロボット普及元年は1980年と言われています。これ以降、日本の生産現場では産業用ロボットが急速に導入されました。日本と欧米のロボットに対する考えの相違から日本がロボット王国と呼ばれるようになった背景とロボット開発の歴史を見てみましょう。最近、ロボット開発に大きな影響を与えた出来事が2011年の福島原発事故でした。今後ロボットは製造業のみならず、福祉・介護などパーソナルロボットの分野で期待されています。さらに、家庭内に進出し、生活に溶け込むことが考えられるホームロボットについても考えてみましょう。 | ||
レベル | 中高校生向き | キーワード | ロボット、ホームロボット、産業用ロボット、福祉、介護 |
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題目 | 風力発電のしくみとはたらき | ||
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講師 | 林 農(鳥取大学名誉教授) | ||
概要 |
再生可能エネルギーは、環境にやさしく、輸入することなく手に入れられる資源ですから、資源の乏しい日本の将来にうってつけのエネルギーです。中でも、風力発電は、最も有力な発電方式と言われています。それでは、風車はなぜあのように大きいのでしょうか?風車はなぜ回るのでしょうか?台風の多い日本で、その強風を利用することはできないのでしょうかなど、風力発電の仕組みとはたらきについてお話します。周囲を海に囲まれている日本では、風の強い海の上に建てる風車が望まれます。この洋上風力発電の研究開発は、世界に先駆けて日本で進んでいます。その最新技術についてもご紹介します。 |
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レベル | 中高校生向き | キーワード | 風力発電、風車、洋上風力発電、風況観測 |
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題目 | IoT社会を支える熱電変換技術 | ||
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講師 | 河本 邦仁(名大名誉教授) | ||
概要 | インターネットに繋げる"Things"の数は2020年に530億個に達すると予想されている。現在繋がっているパソコン、スマートフォン、プリンターなどのIT関連機器に加え、将来は様々なセンサーがワイヤレスLANなどでインターネットに繋がり、"Things"の認識、検知、モニタリング、制御などがネットワークを通して行われるIoT社会がやってくる。IoT端末機器を駆動するための電源としてバッテリーレスのエネルギーハーベスターに期待が寄せられているが、中でも人体熱や各種排熱によって発電できる熱電変換技術が注目され開発が急がれている。最新の研究成果とともに世界の開発動向を紹介する。 | ||
専門レベル | 一般理系向き | 主な対象者 | 専門技術者,一般技術者 |
技術シーズ領域 |
材料分野 04 機能性材料高度化技術 エネルギー分野 34 省エネルギー、エネルギー利用技術 情報通信分野 19 その他の情報通信分野の研究開発 |
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研究分野 |
0401 ナノ物質・材料(電子・磁気・光学応用等) 0406 エネルギー環境応用 0504 省エネルギー・エネルギー利用技術 0213 デバイス |
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題目 | QoE: ユーザが感じるインターネット品質 | ||
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講師 | 田坂 修二(名工大名誉教授) | ||
概要 | インターネット上で多様なマルチメディアサービスが日常生活に浸透している. この評価指標として注目されているユーザ体感品質(Quality of Experience: QoE)を解説する.まず,QoEの考え方を紹介し,その背景となるインターネットの構造に簡単に触れる. QoEへの影響要因とQoEモデリング法,QoEの標準化と世界の研究動向を概説する.QoE研究の歴史的社会的観点からの雑感・私見も述べる. | ||
専門レベル | 一般理系向き | 主な対象者 |
(a)専門技術者 (b)一般技術者 |
技術シーズ領域 |
情報通信分野 19 その他の情報通信分野の研究開発 17 ヒューマンインターフェイス技術 |
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研究分野 | 0201 高速ネットワーク 0203 サービス・アプリケーション 0211 ヒューマンインターフェイス評価 0289 共通基礎研究 |
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題目 | 情報ネットワークの基礎 | ||
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講師 | 田坂 修二(名工大名誉教授) | ||
概要 | インターネットに代表される情報ネットワークの意味するものやその仕組み・動作原理を,平易に解説する.まず,情報ネットワークを,計算機システムと通信ネットワークとが融合した 社会基盤と位置付ける.次に,情報ネットワークの具体例を紹介する.そして,個別のアプリケーションではなく,多数のアプリケーションに共通の基盤技術を抽出する.特に,情報通信が成立するために解決しなければならない技術課題を四つの基本問題に集約し,これらの問題の解決策をネットワークアーキテクチャの枠組みで構造化して説明する. | ||
専門レベル | 一般理系向き | 主な対象者 | 一般技術者 |
技術シーズ領域 |
情報通信分野 19 その他の情報通信分野の研究開発 |
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研究分野 |
0201 高速ネットワーク 0203 サービス・アプリケーション 0289 共通基礎研究 |
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題目 | ナノとは何か?-ナノサイエンスへの招待- | ||
---|---|---|---|
講師 | 田中 信夫(名大名誉教授) | ||
概要 | 携帯電話に象徴されるように、各種通信機器や情報端末の進歩は著しい。この技術は、トランジスタがLSIとして進化した各種チップによって支えられている。現在このチップ内のトランジスタの大きさは数10ナノメータに達している。しかしこれまでの原理の飽和も懸念されており、ナノサイズの固体が示す特異な物性を利用した新しいデバイスが世界中で研究されている。本講座は、ナノの大きさを実感していただくところから始め、ナノ科学、ナノ技術の本質的なところを高校生にもわかるように講義する。 | ||
専門レベル | 一般市民向き | 主な対象者 |
(a)一般技術者 (b)一般市民 (c)高校生 |
技術シーズ領域 | 材料分野 02 04 | ||
研究分野 | 0401, 0402, 0406, 0407, 0408 |
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題目 | 電子顕微鏡で原子をみる | ||
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講師 | 田中 信夫(名大名誉教授) | ||
概要 | 現代の電子顕微鏡技術は、単原子では原子番号が5と6のホウ素や炭素原子までの観察を可能にし、結晶内原子コラムなら水素原子コラムの可視化に成功している。また分解能は40ピコメータと原子の1/4の大きさまでに達している。これを可能したのは、対物レンズの球面収差補正技術が21世紀初頭より実用化したことが大きい。またエネルギー分光では、光学分光と同様に、結晶の格子振動のエネルギーも分解する性能をもっている。本講座では専門技術者向けに、最先端の技術情報を提供したいと思います。 | ||
専門レベル | 一般理系向き | 主な対象者 | 専門技術者,一般技術者 |
技術シーズ領域 | 材料分野 02 04 | ||
研究分野 | 0401, 0402, 0406, 0407, 0408 |
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題目 | 放射線理工学が拓く世界 | ||
---|---|---|---|
講師 | 井口 哲夫(名古屋大名誉教授) | ||
概要 | 放射線は一般的に危険なものと認知されているが、安全に活用することで、私たちの日常生活に様々でユニークな恩恵をもたらしている。この放射線のミクロな世界(原子核や原子・分子の世界)における振る舞い、人工的な放射線の発生方法、人間の五感では感じられない放射線の身近な測定方法とともに、宇宙を含む環境、自動車などのモノづくり産業、医療やバイオテクノロジーなどへの理工学応用の事例を平易に紹介する。 | ||
専門レベル | 一般市民向け | 主な対象者 | 高校生,一般市民 |
技術シーズ領域 | 放射線検出器、粒子加速器、放射線照射、放射線安全、非破壊検査 | ||
研究分野 | 工学系、放射線理工学 |
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題目 | ストレージ技術の発展とスピントロニクス | ||
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講師 | 岩田 聡(名古屋大名誉教授) | ||
概要 | 磁性材料は,様々な分野で利用されているが,中でも情報を記録する磁気ストレージは,産業的にも大変重要な分野である。ハートディスクに代表される磁気記録は,記録媒体や磁気ヘッド技術の革新によって,この30年ほどの間に10年に10倍以上ペースで記録密度を向上させてきた。これには,電子のスピンを利用する技術の発展が貢献しているが,近年は,電子のスピンを制御することによって新しいメモリやトランジスタを実現しようとするスピントロニクスが急激に発展してきている。講演では,ストレージ技術からスピントロニクスの最新の話題まで,分かりやすく解説する。 | ||
専門レベル | 一般市民向け | 主な対象者 | 高校生,一般市民 |
技術シーズ領域 | 電子・電気材料,電子デバイス | ||
研究分野 | ナノ物質・材料,ナノ情報デバイス |
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題目 | 磁石の不思議 —磁性はどうして生じるか— | ||
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講師 | 岩田 聡(名古屋大名誉教授) | ||
概要 | 金属の中で,磁石にくっつくのはなぜ鉄,コバルト,ニッケルの3つだけなのか。磁石は2つに割っても,必ずN極とS極が生じるのはなぜか,なぜ金属磁石は馬蹄形かなど,磁性が生じる原因から,さまざまな磁性材料の性質,そして磁性材料がどのような分野で利用されているかなど,磁性に関わる話題を取り上げ,分かりやすく解説する。 | ||
専門レベル | 一般市民向け | 主な対象者 | 高校生,一般市民 |
技術シーズ領域 | 電子・電気材料,電子デバイス | ||
研究分野 | ナノ物質・材料,ナノ情報デバイス |
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題目 | 磁気抵抗効果を利用した磁気センサの発展 | ||
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講師 | 岩田 聡(名古屋大名誉教授) | ||
概要 | 1987年頃にグリュンベルグとフェールによって発見された巨大磁気抵抗効果は,外部から磁界を加えると,磁性多層膜の電気抵抗が変化する現象であるが,1990年代には,磁気記録の磁気ヘッドに応用され,記録密度の向上に貢献した。この巨大磁気抵抗効果を利用すれば,比較的容易にマイクロサイズの磁気センサ素子が実現できることから,世界的にさまざまな磁気センサの研究開発が行われている。講演では,巨大磁気抵抗効果やスピントンネル効果の原理から,磁気センサへの応用まで,分かりやすく解説する。 | ||
専門レベル | 研究者/技術者向け,一般市民向けも可 | 主な対象者 | 研究者/技術者,一般市民 |
技術シーズ領域 | 電子・電気材料,電子デバイス | ||
研究分野 | ナノ物質・材料,ナノ情報デバイス |
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題目 | 蒸着及びスパッタリングによる成膜技術の基礎 | ||
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講師 | 岩田 聡(名古屋大名誉教授) | ||
概要 | 金属,酸化物,窒化物など,さまざまな材料の薄膜が,エレクトロニクスをはじめとする多くの産業分野で利用されている。薄膜の作製には,多くの手法が開発されているが,一般的には,真空蒸着かスパッタリングを利用するのが便利である。特にスパッタリングの場合には,金属から酸化物まで幅広い材料に対応可能であるとともに,複数の材料を多層構造に積層可能であること,広い面積に一様な薄膜が形成できることなど,多くの利点がある。講演では,成膜装置の概要から,成膜プロセスの各種ノウハウ,薄膜の評価方法まで,分かりやすく解説する。 | ||
専門レベル | 研究者/技術者向け | 主な対象者 | 研究者/技術者 |
技術シーズ領域 | 電子・電気材料,電子デバイス | ||
研究分野 | ナノ物質・材料 |
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題目 | 環境共生型居住システム | ||
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講師 | 奥宮 正哉(名古屋大名誉教授) | ||
概要 | 低炭素、その先の脱炭素社会、そしてレジリエントな社会構築へ建築設備(主に空気調和設備)技術が大きな貢献をしつづけるための、考え方と課題をお話させていただくものです。具体的には建物・施設を省エネルギー化・低炭素化するための計画・実現・運用のフローと色々な手法をお話し、またそのポテンシャルを確実にするための性能検証やシミュレーション、さらに地域冷暖房などの地域システムについてのお話をします。また、話題の中にZEB(ネットゼロエネルギービルディング)のお話を加えることも可能です。さらに一般市民の民さん、専門家の皆さんなどそれぞれの方のご経験に合わせてお話をするよう工夫します。 | ||
専門レベル |
一般理系向け 専門家向け 一般市民向け |
主な対象者 | 高校生,一般市民、建築設備専門家 |
技術シーズ領域 |
・建築環境・設備の設計・運用の適正化 ・地域エネルギーシステムの高効率化 ・再生可能エネルギー利用(ZEBを含む) ・エネルギーマネジメント |
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研究分野 | 建築環境・建築設備、都市設備 |
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題目 | 自動運転と人工知能 | ||
---|---|---|---|
講師 | 大日方 五郎(名古屋大名誉教授) | ||
概要 | 自動運転の仕組みについて概説します。また、自動運転では人工知能の適用が必須と考えられています。自動車や交通システムのどのようなところにどのような人工知能を利用することが検討されているのか説明します。 | ||
専門レベル | 一般理系向け | 主な対象者 | |
技術シーズ領域 | 自動車工学、人工知能、システム設計 | ||
研究分野 | 制御工学、情報処理、コンピュータ科学 |
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題目 | 人の触覚をまねる | ||
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講師 | 大日方 五郎(名古屋大名誉教授) | ||
概要 | 人の触覚は、単に接触を感じているだけではなく、圧力、温度、痛みや対象物表面の状態を感じていて、一つの量ではなく「マルチモーダル」と呼ばれます。人の触覚と同じ感覚系をロボットが持つことができると世界が広がりますが、現在まで人の触覚に相当するマルチモーダルなセンサは開発されていません。この問題への我々の挑戦を紹介する。 | ||
専門レベル | 一般市民向け | 主な対象者 | |
技術シーズ領域 | 画像処理、機械工学、ロボット | ||
研究分野 | センサ工学、ロボット工学 |
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題目 | リハビリテーション用ロボットはどこまで来たか? | ||
---|---|---|---|
講師 | 大日方 五郎(名古屋大名誉教授) | ||
概要 | ロボット技術を活用した運動器リハビリテーション用の装置が多数開発されている。そのうちのいくつかを紹介し、ロボットリハビリテーションの課題とその解決策についても紹介する。また、ロボット義肢についても紹介し、その制御法を説明する。 | ||
専門レベル | 一般市民向け | 主な対象者 | |
技術シーズ領域 | ロボット、リハビリテーション | ||
研究分野 | 人間医工学、ロボット工学、リハビリテーション科学 |
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題目 | 流れ学への招待 | ||
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講師 | 酒井 康彦(名古屋大名誉教授) | ||
概要 | 私たちの身の周りにある大気や河川・海の水は常に動いている.このような流体(気体や液体)の動きを「流れ」といい,この流れを考えることが『流れ学』である。本講演では、まず、流れ学が人類の生活・社会様式の変化ともにどのように発展してきたかを学ぶ。次に,流れの状態を決める物理的パラメータが何かを示し,流れには層流と乱流があることを学ぶ.また,流れ場を支配する力学的保存法則を説明し,流れの中で動く物体(ボールや自動車,航空機)に働く力や,管路や壁面上を流れる流体の摩擦抵抗がどのようなメカニズムで発生するかについて解説する.本講演によって,流れ現象の面白さと複雑さを実感できる機会を提供する. | ||
専門レベル |
一般市民向け 中高生向け |
主な対象者 | |
技術シーズ領域 | 自然エネルギー | ||
研究分野 | 自然科学一般 |
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題目 | 鍛造加工の基礎と不良防止対策 | ||
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講師 | 石川 孝司(名古屋大名誉教授) | ||
概要 | 鍛造製品に対して鍛造後の機械加工を省略できるネットシェープ化や部材の極限までの軽量化に対する要求は益々高まっており、厳しい加工を強いられる場面も多く不良対策もより重要となっている。ここでは、鍛造加工において頻出する各種不良現象(欠陥、割れ、寸法・形状不良、ラップ、表面疵、金型の割れ、低寿命など)に対し、その原因及びメカニズムをわかりやすく説明し、論理的視点からその対処法を解説する。また、各現象の視える化、不良現象の解明とその対策にシミュレーションの利用が有効であり、その利用のポイントおよび適用事例等について紹介する。最後に鍛造技術の課題と今後の動向について述べる。 | ||
専門レベル | 専門技術者向け | 主な対象者 | 専門技術者,一般技術者 |
技術シーズ領域 | 鍛造加工の高精度化 | ||
研究分野 | ものづくり技術、加工学、生産工学 |
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題目 | 橋の長寿命化と耐震性について | ||
---|---|---|---|
講師 | 伊藤 義人(名古屋大名誉教授) | ||
概要 | 橋には種々のタイプがあるが,それがどのように決定されるかを簡単に説明する.また,インフラとしての橋がどのように管理され,長寿命化をはかっているか概要を述べる.阪神大震災,東北大震災における橋の耐震性についても触れる. | ||
専門レベル | 専門技術者向け | 主な対象者 | 専門家から中学生まで |
技術シーズ領域 | |||
研究分野 |
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題目 | アルミニウム/アルミニウム合金は腐食するか | ||
---|---|---|---|
講師 | 伊藤 義人(名古屋大名誉教授) | ||
概要 | アルミニウムやアルミニウム合金は,腐食しにくいといわれているが,異種金属接触腐食などの実態を説明する.また,建設分野への最新適用例と最適な長寿命化手法についても解説する. | ||
専門レベル | 専門技術者向け | 主な対象者 | 専門家,一般から中学生まで |
技術シーズ領域 | |||
研究分野 |
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題目 | 工学教育における大学と高専の違い | ||
---|---|---|---|
講師 | 伊藤 義人(名古屋大名誉教授) | ||
概要 | 工業高等専門学校と大学における工学教育の差異と特徴について解説し,今後の工学教育の方向性について私見を述べる. | ||
専門レベル |
一般市民向け 中高生向け |
主な対象者 | 一般から中学生 |
技術シーズ領域 | |||
研究分野 |
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題目 | 史上最強の高レベル放射性廃棄物の処理と処分はどうするのか | ||
---|---|---|---|
講師 | 榎田 洋一(名古屋大名誉教授) | ||
概要 | 原発の利用で出てくる使用済み原子力燃料は史上最強の放射性廃棄物といえ,その処理・処分が21世紀における原子力利用の命運を左右するはずです.歴史的な背景,対応技術の現状と問題点,解決の糸口となる知っておくべき事実について,予習が不要で聞いてよかったと思える解説を行います. | ||
専門レベル | 一般市民向け | 主な対象者 |
一般市民 高校生 |
技術シーズ領域 | エネルギー分野 32石油代替エネルギー(新エネルギー)の開発・利用技術 |
||
研究分野 | 6105 原子力学 |
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題目 | 放射性廃棄物処理の基本的考え方 | ||
---|---|---|---|
講師 | 榎田 洋一(名古屋大名誉教授) | ||
概要 | 放射性廃棄物は原発からだけではなく,病院での診断や研究機関での研究開発,工業生産などからも発生する放射性廃棄物は,太宰治の青春小説にもなっている人類が開けたパンドラの匣(はこ)から出た災厄かもしれません.処理しようとする希望によって放射性廃棄物がかえって増えてしまうという矛盾に関わる二次廃棄物最小化について,放射性廃棄物処理の基本的考え方を解説します. | ||
専門レベル | 一般市民向け | 主な対象者 |
一般市民 高校生 |
技術シーズ領域 | 環境分野 37未利用資源利用技術(資源の高度探査、生産利用技術、未利用資源の開発利用技術の研究開発) |
||
研究分野 | 6105 原子力学 |
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題目 | 新型原発を支える原子力の燃料サイクルに必要なものを知る | ||
---|---|---|---|
講師 | 榎田 洋一(名古屋大名誉教授) | ||
概要 | 21世紀の原子力エネルギー利用を支えるキーワードは学習効果と燃料サイクル技術の再生です.原子力エネルギー利用のうちの燃料サイクルの技術と経済性に焦点を当てて,最近のエネルギー問題解決に係る知っておくべき系統的な知識を説明します. | ||
専門レベル | 一般技術者向け | 主な対象者 | 一般技術者 |
技術シーズ領域 | エネルギー分野 26再資源化技術(環境への負荷を軽減するための資源開発利用技術の研究開発) |
||
研究分野 | 6105 原子力学 |
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題目 | 古くて新しい二酸化炭素の活用方法 | ||
---|---|---|---|
講師 | 榎田 洋一(名古屋大名誉教授) | ||
概要 | 21世紀になって地球温暖化ガスによる気候変動がついに顕在化したため,二酸化炭素の排出削減や回収固定が喫緊の解決すべき社会的,技術的課題となっています.いまや,地球の敵である二酸化炭素のエネルギー分野における名古屋発の利用方法について,わかりやすく説明します. | ||
専門レベル | 高校生向け | 主な対象者 | 一般市民 高校生 |
技術シーズ領域 | 環境分野 26再資源化技術(環境への負荷を軽減するための資源開発利用技術の研究開発) |
||
研究分野 | 6105 原子力学 6106 エネルギー学 6001 化工物性・移動操作・単位操作 |
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